恩師が軽くたむけんさんを超えた件~その壱

恩師が軽くたむけんさんを超えた件~その壱

3月某日

恩師からの電話が、私の運命(スケジュール)を大きく変えました。

 

「今日から二泊三日、京都のホテル泊まり、どう?」

 

「・・・はい??」

 

「行ける?行き行き!めっちゃいいから!!」

 

「ちょ、ちょっと待ってくださいね~、えーと、イマイチよくわかってませんが・・・」

 

この時点で、頭の中は???でいっぱい

時刻は15時頃だったかな、、

ちょうど午後からは仕事がなかったので、

行きつけの美容室にツグミのカット予約を入れていて

サワも連れて、そこに向かう途中でした。

 

落ち着いて(いや、あまり落ち着く暇もなかったけれど)聞いてみると

恩師のお知り合いの方が、事情で予定していた京都旅行に行けなくなってしまい

せっかくだから、その旅行を代わりに楽しんでくれる人を探している。とのこと。

 

 

え、ちょっと待ってもらって・・・

いきなり二泊三日、しかも「今夜から」

 

「もうチェックインできるから!はよ行き!」

 

いや。いやいやいや。

今、ツグミがカットすべく、ケープ巻かれて、てるてる坊主スタイルになっていますが。

 

「ちょーっと予定が入ったので、急ぎでカットしてもらえますか・・・?」

とりあえず、可能な部分から時間を巻く。

え、いつ行くことになったんだっけ?と頭の片隅で思いながら

もう次の段取りを考えなければ、恩師のスピードについていけない!

 

恩師には、大学卒業後、企業のバトンチームに所属していた頃から現在に至るまで

お世話になりまくりのご迷惑かけまくり

めちゃくちゃ怒られたこともありますし

コンコンとお説教していただいたこともありますが

常に愛情いっぱい、あふれるくらいの思いで接していただいています。

こうしてバトンの仕事につけているのも

協会の仕事をさせていただけるのも

恩師のお力添えやその都度その都度の最適なアドバイス

こういう時は、こうするんやで。と

丁寧に教えていただいたおかげだと思っています。

私にとってのメンターです。

 

ツグミがバトン大好きなのも

幼児期に親子バトンクラスで

恩師からバトンの楽しさを教えていただいたからで・・・

今でもサワツグミの成長を

我が子のように見守って下さっています。

 

当時からどんな行動も「クイック」で

止まっている姿を見るほうが珍しいくらい、アクティブな方です。

行動力のカタマリ・・・(もちろん誉め言葉です)

 

入社一年目、横浜で開催された全日本選手権に、付添としてついていったのですが

最終日、閉会式終了後に最終の新幹線に乗らなければならない!

明日も朝から仕事やで!!

ほら走るよ~!!と

スーツケースをガラガラ引きながら

横浜の文化体育館(だったかな・・・)から、新幹線の駅まで猛ダッシュ

恩師や先輩になんとかついていかなければ!と必死で走って

駅に着いた時には「口の中に血の味がする」くらい

喉もカラカラ、社会人ってこんなにつらいの!?と、、

なのに、知らない間に恩師はお土産も手に入れ、帰りの新幹線で楽しむ飲み物やお菓子も買い

どこにそんな時間が、、行動がなんせ早い方なんですよね。

今でも忘れられない思い出です。

 

話がそれました(笑)

 

「こんな機会ないで!行き行き!行けるやろ!?」

 

「いや、明日も明後日も朝から仕事が・・・」

 

「なんとか調整できるやろ。大丈夫!」

 

「だ、大丈夫、、ですかね、、」

 

「ほら、人数余裕あるから、お姉さんも誘ってあげ!

行けるやろ!」

 

もう何手も先を読んでいる(笑)

 

「ほら、仕事休めへんかったら夜泊まりに行くだけでもいいから!」

 

「そ、そう、、ですね」

 

 

このやり取りを聞いていたサワとツグミ

「何が起こってるの?何が起こりそう?」

 

「えーと、とりあえず、帰って旅行の用意しよか」

 

「ん?なんて??」

 

そりゃそうだ。

誰でもそうなります(笑)

私的には、この時点で

スケジュールのことが気になるというよりは

旅行を譲っていただくという提案に甘えてしまっていいのか、、

いや、それはさすがに、、

えー、、どうしたらいいんやろ

 

と戸惑いの気持ちが大きかったです。

しかし、こんなありがたい機会は滅多に(というか、もう一生)ありません。

計画してもなかなか行けないサワツグミとの家族旅行。

しかも二泊三日。地元京都とはいえ、こんなありがたいお話があるでしょうか・・・

 

「気持ちよく、楽しんでくれる人に行ってほしいねん」

という恩師の言葉が後押しとなり、もう本当に厚かましいのですが

譲っていただくことになり、、

 

「ありがとうございます。先方の方にくれぐれもよろしくお伝えくださいませ・・・」

 

恩師が、軽くたむけんさんを超えた瞬間です。

 

関西の番組よ~いどん!

その中の名物コーナー「いきなり!日帰りツアー」

たむけんさんが、街行く方に声をかけて

日帰りツアーに誘うというものなのですが

なかなか参加者が見つからず苦戦する回も多くて

 

そう思うと、、

恩師は二泊三日の旅行を電話一本で整えるという!

恐ろしいコーディネート能力、、

(ちなみに、私で電話をしたのは5人目だそうです)

 

 

そんなこんなで

姉に連絡を取ると

「明日休みやし、行ける」

・・・奇跡か(笑)

 

せっかくなので京都市動物園に行こうと

祖父母に「明日さ、急なんだけど・・・」と連絡すると

「明日仕事休みだから、行ける」

・・・奇跡再び(笑)

 

 

午前中に予定していた仕事も、快く代わっていただけたり

段取り調整できたり

 

もう、全てが奇跡のようなバッチリタイミングで整いました。

 

その時点でもう、すっかり夕方

ダッシュで帰宅し二泊三日の荷造り開始

旅行にほとんど行かないので、何を用意したらいいか全然わからず

巨大スーツケースを引っ張り出してきて

 

 

このスタイルになりました。

 

スーツケース、でか。

(サワがオーストラリアに留学した時のもの)

 

キチンとして!って。この感じ。

 

 

なんとホテル内にスロープカーがあり

超大きな施設だということを痛感。

 

 

 

図書スペースやキッズスペースも完備

 

 

 

待合スペースも広々と清潔感にあふれていました!

(これは明るいので翌日の朝かな?)

 

 

 

荷造りにてんやわんやして

サワツグミの荷物の用意を丁寧に見る間もなく

「自分のお洋服、2日分入れて!」

それを確認もしなかったので

ツグミはまるっきり普段の通学スタイル

翌日、朝の高級レストランでは、

そのせいでめちゃくちゃ恥ずかしい思いをすることになるのですが

この時は知る由もなく・・・

(周りのお子さんは、みんなファミリア!ミキハウス!みたいな感じ)

 

まぁ、それも今では笑い話です(笑)

 

荷物をとりあえず詰め込んで

暗くなってからの出発

夜逃げのような3人旅

姉もピックアップして思いっきり楽しむ気満々

 

 

 

ツグミはふかふかのベッドが楽しすぎて!

この表情です。

 

 

 

 

かと思うと、

テンションが上がり過ぎて

急に勉強とかしはじめる。

なんでドリル持ってきたんや~。

旅行を何か理解していない証拠(笑)

 

 

サワもこんな様子・・・

 

いや。寝てるやろ。

 

 

実はですね、これ。年度末だったもので・・・

 

この3日間でやろうと思っていたことがあれこれありまして

それは母も娘も同じ。

私も、3月末までの提出書類が未処理のままだったり

サワも、3月末までの試験が未回答だったり。

やっぱり、なんでも早めに済ませとかなくちゃだめだよね、と

二人して痛感したのでした(笑)

 

逆に言うと

早めに仕事を片付けてさえおけば?

この時期、旅行出来るってことじゃない??

全日本選手権も終わり、ラストの一週間

これは・・・わかっているようでわかっていなかったかも。

来年からは、計画的に旅行に行きたいねぇ、、なんて

しみじみサワと話しました。。

 

 

せっかくなので、思いっきり京都観光を!と

周辺施設を調べても

出てくるのはひたすら寺社仏閣

当たり前の世界線!!

でもそこは、サワツグミの楽しむ心が大きく作用して

ココも行きたい!あ、ココも楽しそう!

 

あれこれ計画を立てて、それもまた、楽しい時間でした。

時々「これ、譲ってもらった旅行でこんなに楽しんでいいのかしら・・・?」

と、冷静な自分が顔を出すのですが

やっぱり楽しさの方が勝ってしまって

もしかしたら私が一番楽しんでいたかも??なんて

 

 

二日目・三日目は、どんな日になるのでしょうか。

続きをお楽しみに!




instagram


goheader